2025年3月15日トークセッションレポート
2025年3月15日にLivehouse Arcにてトークセッションイベントを企画しました。
企画概要は掲示板トピックに記載しております。
以下内容はあくまでケイオンR40スタッフや参加いただいたPAさんの個人的見解に基づく話や、その場で会員さんがお話されたことです。
音楽のアプローチは千差万別ですし、決めつけるものではありませんので、参考程度に見てもらいますよう、お願いします。
話の内容に興味がございましたら各スタッフにお声がけください。
※ドラムトークセッションは参加者がいなかったのでPA質問コーナーに変わりました。
ボーカルトークセッション

ホスト: スタッフさとやん、スタッフなかむら
コメントでのホスト参加: スタッフ永井裕紀、スタッフ黄色いパジャマ
パフォーマンスへの意識
- 歌詞の間違いを気にするより、どう見せるか
- 歌詞の間違いは誰も気づいていないので、楽器共演者としては、歌詞を間違えて演奏を止めるより、適当にごまかして演奏を継続してほしい
- 楽器演奏者のミスに気づいても気にしない。そこに意識がいくと歌いづらくなる
- ボーカル個人でのスタジオ練習はやった方がいい。スタジオの鏡で歌う姿の確認もできる
カラオケとライブは音の聞こえ方が全然違う
- カラオケと比べると、モニターから自分の声は聞こえづらくて当たり前
- モニターからは歌しか返さない。他の音は聞こえなくてもいい。いっぱい返ってくるとやりづらい
- モニターから自分の声が聞こえない状況でもやる、それに慣れてしまえば、聞こえる状況になればすごくやりやすく感じる
- AirPodsPro2のノイズキャンセリングがすごくて周りの音をかなりカットしてくれるので、それをはめて歌うと自分の声がとても聞こえる。ただし、自分の世界に閉じこもる感じでライブ感がなくなるので違和感はあるかもしれない
マイクスタンドの購入のおすすめ
- ライブにおいてマイクに口は限りなく近づけないといけないが、マイクスタンドが自宅にあれば、その距離感を掴む練習になる
- マイクスタンドを使ったパフォーマンスの練習にもなる
- 楽器を弾きながら歌う人は、楽器を弾くことに意識がいって口がマイクから離れてしまいがちなので、自宅でマイクスタンドを立てて弾き語る練習をする
マイマイク購入のおすすめ
- 高出力のあるマイクを使えばそれだけでステージで自分の声が聞こえない悩みを解消できることもある
- 会場マイクは共用なので、口をつけて歌うことに抵抗はあるが、マイマイクなら口をつけて歌えるので、できる限り声をマイクに送ることができる
- ただし、PA的にはライブハウスのマイクは特性を理解した上で音作りしているが、持ってこられたマイマイクは特性がわからない場合もあるので、ぶっつけ本番のセッションではマイクの特性を活かした音作りが難しい。ハウリングを起こす可能性も高くなる
- マイマイク持ち込みの場合はサウンドチェックの時にしっかり歌ってもらえるとPAが的にありがたい。「あー、あー」とかだけだと困る。さらに事前にPAブースに来てマイクの特性などを事前に伝えてもらえるとありがたい
- マイクを試奏できる楽器店があるので、試奏して気に入ったものを買ってみるのもいいかも
英詩の覚え方
- カタカナでもいいので聞こえる通り書き出してみる
- (参加者からの意見)和訳で歌詞の内容を理解すると覚えやすい
高音の出し方
- まずは揺れない低音を出せるようにして、それができたら顔面全体が鳴るような感覚で強く出せるようにする
ビブラートのかけ方
- まず真っ直ぐ揺らさない音を出せるように練習し、それを緩める感覚でBPMによって揺らせると綺麗なビブラー聞こえる
音程を取るコツ
- 自分が音を取りやすいと思う楽器を決めて良く聞きながら歌うこと
キーボードトークセッション

ホスト:スタッフすーさん、スタッフむく、スタッフおり
譜面の書き方
- とりあえずコード譜は書いておくと形にはなる
スプリットの活用
- 鍵盤の音色を打鍵毎にいくつかに分ける
- ヤマハのシンセは1音だけ違う音を入れたり、トランスポーズした音を設定できたりするので便利
- KORGのKROSSはトランスポーズをかけると全音域が変わってしまうが軽くて音色がいい
- 特に80年代90年代くらいのパワフルなシンセブラスのような音はパワーがあっていい
- MOOGは神(笑)
- ピアノやストリングスはヤマハの音は割とよい
音の作り方・選び方
- シンセの音色は多いが、使う音色は限られている
- 経験の中で、こういう感じで作ればある程度音はしっかりでるかなという感覚は掴んでいっている
- お気に入りによく使う音色は登録しておき、ブラスならこの4つの中から選ぶという風にしているので、4000個の音色から選ばなくてもいい
- プリセットの音色はほとんど使わないものが多い
- バンドメンバーの音を聞いた上で2種類用意した音色のどちらかを選んで使う
ヘッドホンの活用
- キーボードはモニターからの音が聞こえにくかったりするので、初心者はヘッドホンでモニターするとよい
- ただ他の音が聞こえづらくなるので、片耳だけで聞いたりするとよい
ベースアンプが近くて聞きづらい
- キーボードはベースの横で演奏することが多く、ベースアンプの音量が大きいと自分のキーボードの音が聞こえにくいことがある
- ベースアンプは向きを変えたとしても、低音は回るのであまり効果がない
- うるさすぎるときはベースアンプの音量を下げてもらうか、LOWをカットしてもらった方がいい
打鍵感の違い
- 打鍵が軽いと走りがち
- 鍵盤が下に着いたところで音が鳴る場合と、途中で鳴る場合がある。メーカーによって色々違う
- 重い鍵盤だと、テンポ144くらいで8分音符を弾かないといけない場合は無理
- 曲のテンポや曲調によってピアノでも軽い打鍵の鍵盤で弾いたりもする
耳コピ
- Melissaを使ってボーカル抜き音源にして音拾いやすくしている
MIDI
- MIDIは音を別のキーボードに送るだけでなく、両方のキーボードの音を重ねることもできる
- ストリングスとピアノを混ぜたりする
PA質問コーナー
ホスト: スタッフHIDE.、スタッフnero、PA渡邉
モニターから返す音
- ボーカルがよければモニターから自分の楽器の音を返してもいいが、ボーカルが声が聞こえにくくなるなら控えた方がいい
- モニターの返しを限界まで欲しい場合は「ハウる手前まで返してください」と言ってもらったらいい
- とはいえPA側では限界までは上げない。スピーカーの音が飛んだ場合、PAの責任になり、弁償させられる可能性もあるから
- 「何%上げてください」と言われても面倒に感じるので、「できるだけ上げてください」と言われる方がいい
- 小さなライブハウスの場合は完全に全部の音を聞いて演奏するのはほぼ無理
- そこまでしたいならイヤモニ(インイヤーモニター)を使うしかない
インイヤーモニター
- イヤモニ(インイヤーモニターの略語)の使用はPA的にそんなに面倒ではない。あらかじめ使うのがわかっていたら準備しておいてあとは差すだけ
- ただし周波数がギターのワイヤレスと被ったりすると干渉する
- 環境音がなくラインの音だけしか聞こえないので、窮屈感はある
- 無駄な音は何も聞こえないので、家でヘッドホンで練習しているみたいな感覚になる
- 中音を下げれるので外音にはいい
PAから演奏者にお願いしたいこと
- 中音のバランスはボーカルとドラムを基準にしてほしい
- ドラムのスネアはミュートするだけで全体の音のバランスがよくなる
- 楽器はメインで使う音量がどれくらいの音量なのかが分かればいい。音量が大きすぎなければいい
- ボーカルはマイクと口の間にあまり隙間を開けないでほしい。開けると他の音が入ってくる
- コーラスマイクを用意してMCでしゃべるだけならそれは伝えてほしい。歌わないのにコーラスマイクをONにしていたら、それだけ無駄にマイクが音を拾ってしまう
- 特にドラムのマイクはドラムの音が全部被るので注意。スネアの音はものすごく拾ってしまう
- ギターはHIGHの音がきついとボーカルと被るので気を付けてほしい
- ボーカルが歌いやすいように音作りしてほしい
- ベースはLOWが出すぎると管理しづらい。ステージ全体にLOWが回ってしまう
ギタートークセッション

ホスト: スタッフnero、スタッフさとやん
速弾きのコツ
会員林さんからのアドバイス
- スケールとアルペジオを覚えて後は繰り返し弾くしかない
- スケールは運指が規則的になる3ノート・パー・ストリング(1音あたり3音ずつ押さえるスタイル)を使うのがオススメ
さとやんさんの音作り
- アンプでクランチを作る
- クリーンは一切使わない
- HIGHは出さず、硬いピック(1mmの厚さ)で音を丸くする
- ピッキングはまっすぐ振り下ろさない
- ジャズコーラスのセッティングはボリューム3~4、トレブル3、ミドル3、ベース5くらい
- MID LOWからLOWを出すようにしている
- ガツンとした音は出ないが、バンドアンサンブルで考えるといいと思っている
- ギターはちゃんと出てるけど邪魔にならない音、歌う人のギターを目指している
neroさんの音作り
- アンプで歪ませずエフェクターで足していく
- Marshallアンプのクリーンは8くらいにしていて、強弱は手元で変える
- クリーンを作るときはGAINを下げがちだけど、ある程度GAINは上げても問題ない
- クリーンでも少し歪ませてる方が曲になじむ
- 歪み系エフェクターは1個で完結させない
- 元の歪みに深い歪みを足していく
- 最後はブースターで音量上げる
マルチエフェクター
- マルチは持ち運びが便利だが、音的には特に歪み系は物足りない面もある
- 今のマルチは音切れがなく、踏んだ瞬間に切り替わるのですばらしい
ギターが2人いる場合の音の被り
- 全く同じ音でなければそこまで気にしなくてもよい
- ボーカルとの音域の被りは気にしてあげてほしい
- 終わってからPAに音がどうだったか聞いて参考にする
- アレンジで変えるという手もある。ローフレット側で弾くフレーズをハイフレット側で弾くフレーズに変える
バンド内での音作り
- ブリッジミュートはベースと被って消し合って、迫力出ているつもりが迫力出ていないこともある
- 音を歪ませすぎる人が多い。ノイズも多くなるし、音が埋もれやすいから歪ませすぎないで
ノイズ対策
- 曲中のノイズはあまり気にしなくてもよい
- MC中に聞こえるノイズはボリュームペダルで下げておく
- アンプシュミレーターを使っているならセンドリターンを使わないとノイズが乗りやすい
- とはいえアンプのプリアンプを通るから美味しい音になる面もある
Marshallのプレゼンスつまみ
- ちょっと足すくらい。足すと空気感みたいなのが出る
- あまり気にしなくてもいいかも
ベーストークセッション

ホスト: スタッフHIDE.、ナカノミさん
中音と外音
- ベースはDIに差した瞬間PAにお任せ。外音は操作できないので、後はステージで自分が気持ちよく弾ける音にする
- ベースアンプは俺のモニター(笑)
- アンプのイコライザーをがんばっていじっても、外音のスピーカーには全然影響してない
- アンプはボリュームだけ触る
- ステージでLOWが回ってる時はアンプのイコライザーのLOWを削る
- イコライザーでブーストすることはほぼない
- ベースアンプに立てているマイクの音は、希望があれば混ぜる
ベーシストの立ち位置
- アンプの前にへばりついた方が自分の音がよく聞こえるが、コーラスする場合はどうしても離れないといけない
- その場合はアンプの音は大きめにしている
- 横にいるキーボーディストには迷惑かもしれない
- 高さのないアンプだと近くに行き過ぎると聞きづらくなる
PA側でのベースの音質コントロール
- やろうと思えばどれだけでもやれる
- でも足元のエフェクターでどれだけ音を作っているかは外音にも影響はしてくる
- 出てないものを上げるのは厳しい
スラップ
- スラップの音を抜けさせたいならコンプをちゃんと選び、DIにもこだわる
- レッチリのHigher Groundとかシンプルなフレーズでかっこよく練習にいい
- 水戸黄門のテーマでサムピッキングの練習もおすすめ
マイDI
- ベーシストはエフェクターにこだわるけどDIにはあまりこだわらない人が多い
- でもDIまでがベーシストの管理下、DIより先はPAの管理下
- AvaronやKhan、AKIMA & NEOSのDIの話
- 重いのでセッションに持ってくるのは大変
ベース弦
- ステンレス弦の良し悪し
- エリクサー、リチャードココ、ダダリオ、ドラゴンスキンなどの弦の話
- 張替えのタイミングの話
ベースの保管方法
- チューニングを緩めるか緩めないか論争
- フェンダー公式は張力下げた状態の保存を推奨しているが、色んな説あり
- 住んでいる環境(季節や湿度)や使用頻度にもよる
- 夏場は緩めず、冬場は緩める説
- ローズウッドやエボニー指板はオイルを塗らないと乾燥してクラックする
- コーティングされているメープルは塗らなくていい
- レモンオイルよりオレンジオイルの方が保湿には向いている
- 樹脂汚れをレモンオイルで取った後にふき取ってオレンジオイルを塗る
- 地震の際に壊れたりしないように、ハードケースに入れて保管している
リペアのおすすめ
- 年に一回くらいリペアに出した方がよい
- すごく弾きやすくなる
指の水ぶくれ問題
- 力みすぎた結果指が水ぶくれになる
- 力抜いた状態でピッキングした方がいい
- 強く弾かなくてもちゃんときれいに当たっていれば力抜いていても大きな音になる
- 違和感があればすぐに休んだ方がいい
- それ以上やると水が溜まって膨れて破れる
- 昔はアロンアルファで固めてた(非推奨!)